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2009年7月

2009/07/31

FUJI ROCK FESTIVAL '09 25日(土)

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二日目は晴れっ
絶対野菜不足になるだろうと予想して持って行ったトマト、ニンジン、キャベツ、キュウリ、サラダ菜
毎朝もりもり食べました

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テント テント テント

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某N氏の肩にバッタが飛び乗ったっ

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beerこの日見たアーティストnotes


oneThe Birthday(GREEN STAGE)


「今日のライブは、俺達の大親友だったアベフトシに捧げます」

かっこよすぎるっ 

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UAまで時間があったので足を洗って、温泉へ

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貝掛温泉

空いていました 風情のある素敵な温泉だった

露天風呂で手首を掻いていたら、外国人の女性に、「こじわ、こじわ」と言われ、「え?(失礼な人だな)虫さされです(汗」
と返したら、「? NO、うでわ、うでわ」と言われ赤面
こじわって、聞こえた(笑
人見知りなわたしは、質問されても必要最低限でしか話さず、「フジロックです」「はい」「うん」とか
ほぼ会話にならず 
孤独を愛するわたしは内湯に移動
それなのに何故かとなりにくるその女性 広いのになんでわざわざとなり来る(汗
某N氏によると、この温泉は関係者が多く来るらしく、もしかしたらアーティストだったかも?とのこと
フジロックの話したかったのかなあ(100パーそうだろっ わたし内湯でATフィールド張っちゃったよ(おい

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会場に戻って


twoUA(GREEN STAGE)


セトリがUAオフィシャルにのってました
mixiのフジロックコミュにセトリのトピありましたな あとでじっくり見よう
みんなよく覚えてるね メモってるのかな

悲しみジョニー
愛の進路
黄金の緑
踊る鳥と金の雨
トュリ
情熱
リズム
プライベートサーファー
Moor

晴れて良かった 太陽サンサン UAは太陽と南米のイメージ

「情熱」良かった〜

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この日はグリーン後方、木陰に基地を設置

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干してる人結構いたなー もうどこでも暮らせますね

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基地からの眺め 隠れ家的だね


three筋肉少女帯(WHITE STAGE)


グリーンからホワイトに移動中「高木ブー伝説」が聞こえてくる(笑

某N氏は財布を忘れたことに気付き、グリーンの基地に戻る かわいそう

でもJET聞けたから良かったって

JETの「Are You Gonna Be My Girl?」聞きたかったな

筋少混んでた〜 MC激おもしろい

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ヘブンでおいしいとうわさのピザを食べにいく
並んでる途中でピクルスを買う まるまる食べるのはじめて おいしい 暑い日に最高 ぽりぽり

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切り株見つけてテーブルにしました ピザもおいしかったー チーズがのびるっ びよーん

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うちで留守番してる、のらくろの生霊かと思った(笑


fourZAZEN BOYS(WHITE STAGE)


すっげ良かった

ずっと生で聞きたかった

Weekend
Asobi
I Don't Wanna Be With You
Honnouji

聞けて良かったー 最高だったー 盛り上がったねえ

前方で見てたから結構背中どつかれたけどね(笑

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木に目玉 なんでも目玉付けるだけで命入る

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five忌野清志郎 スペシャル・メッセージ・オーケストラ
NICE MIDDLE with New Blue Day Horns
(GREEN STAGE)


仲井戸“CHABO”麗市
Leyona
Chara
甲本ヒロト
真島昌利
トータス松本
UA
浜崎貴司
YO-KING
Char
WILKO JOHNSON & NORMAN WATT-ROY
BOOKER T.
STEVE CROPPER
泉谷しげる


清志郎のさ、映像が流れて、それが急にヒロトに切り替わった時、鳥肌が立った
何この演出 ヒロトの身体を借りて清志郎が歌ってるのかと思っちゃうじゃんか

イロトリドリの大きな風船がぽーんぽーんと弾む

「こんな夜に、おまえにのれないなんて〜punchnote punchnote こんな夜に、発射できないなんて〜note

3日間で一番このときが盛り上がったねえ 清志郎見てたかなあ

いや〜、よかったよお

泉谷しげるの腕立て伏せがつぼすぎました
だって、泉谷しげる、うちのお父さんにそっくりだからさ


sixDINOSAUR JR.(RED MARQUEE)


某N氏は清志郎を途中で切り上げてRED MARQUEEに走っていきました
わたしは清志郎最後まで見てたから中に入れなかった〜
某N氏のベストアクトはDINOSAUR JR.なんだって
そんなこと聞いたらますます中に入れなかったのがくやしいぜ でも外にいても聞こえたもんね


sevenPUBLIC ENEMY(WHITE STAGE)


ファンの人たちが手をグーにしてクロスさせるサインをマネして踊りまくりました
PUBLIC ENEMYもマイケル流してくれたっ
みんなマイケル愛してるんだねえ

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THE PALACE OF WONDERに移動 ここ、はじめて入った 
ピノキオの夜の遊園地っぽくてなんだかこわいよこの世界観 みんなロバになっちゃうよー

石野卓球見に来たんだけど、すでに入場規制だった〜
セキュリティの人が「ゴー!バック!」って叫んでてこわかった

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シーソーでジャンプ! ぐるぐるぐる

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シャキーン! 肩車成功と同時に炎があがる ぼうっimpact そして、歓声 
フジロックでサーカスが見れるとは!

Hikari20090731

就寝 明日も楽しみだなあ つづく

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2009/07/30

FUJI ROCK FESTIVAL '09 24日(金)

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前回の日記、太宰を読んだ後に書いたからへんてこになってしもーたー
「フジロックぽくない、今にも死にそう」とか言われたので、話し言葉で書きまーす
文体って直前まで読んでたものが勝手に出てくるから困るわ

この日は10時起床
テントでまったりしてしまいました
テントが快適すぎるのも困りものですなー

GREEN STAGEのうしろに基地という名の集合場所を設置しました

この日はほぼひとりでうろちょろしてました

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見てこれっ 稲植えちゃう?

わたし思ったんだけどさ、超でっかいジップロックにうどん粉(?)入れてステージ前に敷いたらめっちゃコシのあるうどんできるよね?
さぬき超えるぜ? 

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このステラプレイス的星がある道好き 夜も素敵

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苗場音頭をやっていたところに来たら 何かやっていた おにいさん、なんでそれ持たされてるの?

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ぼうっimpact

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ワールドレストランのフランス料理のとこの料理は美味でございました

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musicこの日見たアーティストkaraoke


oneM83(RED MARQUEE)

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この日唯一某N氏と一緒に見ました
シューゲーザー系は夜の方が絶対いいのに ホワイトの夜かヘブンの夜に見たかった もったいない


twoCHARA(WHITE STAGE)

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橋で移動がつまって出遅れる 一番前で見る予定だったのにっ
本当に全然進まなくて、隙間むりやり通ってたら、赤いTシャツの男にエルボされましたannoy
もちろん仕返ししましたpunch
そのあと、強面のにいちゃんが隙間通って来て、チャンス到来!
背中にぴったりくっついて人混みをくぐり抜けましたscissors
みんなちょっと開けるんだよね VIVA強面!

そして、なんとか無事前方ゲット
わくわくわくわくしてたはずが
CHARA出て来た瞬間涙がぶわー出て来てびっくりした
ひゃっほー的なノリだったのに
好きすぎて、もう何千回聞いたか分からない
なかなかチャンスがなくて会えなくてずっと会いたくて
間違いなく今年一番感動した 大袈裟じゃなくて生きてて良かったって本当に思った
特徴のあるあの独特のしゃべり方はCHARAにしか似合わない
ウィスパーボイス
レインボーのタイダイワンピース
厚底ブーツ
あみこみの髪
背中に青い鳥
髪をかきあげた時に見えるうなじのスミレ
CHARAが泣いた
涙が右頬つたってるのが見えた
後日のニュースはあまりにもショックだった
CHARA、心配だよ


threeハナレグミ(WHITE STAGE)

立ちっぱなしで一時間近く待つ ひとりで待つのってさびしー 本があれば何時間でも待てるのになー
家族の風景 泣ける、ほんと泣ける
なんて素敵な声してるのこの方は 
スペシャルゲストにまさかのスチャダラパーBOSE
盛り上がらないわけがなくなくなくなくなくなくなーいnote
いやー、最高!

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同じステージでも客層変わっておもしろい

fourTORTOISE(FIELD OF HEAVEN)

チーズバーガーを食べつつ、某N氏を探しながら(結局見つからない&ソフトバンクは圏外)聞きました。

トイレに行きたくなってORANGE COURTに移動

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トイレ待ちながら
fiveGONG(ORANGE COURT)
ぬかるみにはまりまくり 時々靴ぬけなくなるし

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演出が良かった 目が3つ並んだときめっちゃかっこよかった

fourTORTOISE(FIELD OF HEAVEN)に再び戻る
丁度クライマックスだった
ミラーボールの光が、闇に吸い込まれるようにきらきらしていてすごかった


sixclammbon(FIELD OF HEAVEN)

リハで銀河
最初リハだって気付かなかったよ
「まだリハだよーん」ってかわいすぎますから あなた天使ですか 天の使いですか
厚着のいくこちゃん
歌うたびぬいでいきました
30分見たら、オアシスに移動しようと決めて見ました
夜の雨の中聞くクラムボンも本当に良くて
ああ、このままオアシス見ないで、ずっとここで見てようかなって思ったんだよ本気で
クラムボン素晴らし過ぎます

でも、これを逃したら見る機会がないかもしれないと思いグリーンへ走る


sevenOASIS(GREEN STAGE)

GREEN STAGEGが見えた瞬間Lylaのイントロ
なんてことだ、よりによって一番好きな曲に迎えられるなんて!
歌いながら前方に走る

半端ない盛り上がり方
ここにみんないたんだねえ
それなのに誰にも会わなかった
不思議だねえ

でもさ、そわそわしちゃうんだよね、まだ今ならクラムボン行けるな、まだぎりぎり、間に合うかな

そして走り出しちゃったね、グリーンとヘブンをあの雨の中往復って 他にやった人いるのかな?
ごめん、リアム、わたしはいくこちゃんの方が好きだー タンバリン欲しかったぞー
珍しく上機嫌だったねー お○んこやろうっ

そしてまたクラムボン

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ボードウォークつっぱしってる時に演奏聞こえてさ、安心して泣けて来ちゃったよ
もう、この日は泣いてばっかりだな
ラスト2曲間に合いました
いやー、ほんと素晴らしい
大ちゃんのドラムスティックキャッチしたかったー

あー、往復してよかった、わたしの中で勝手にドラマが生まれました

雨のため、オールナイトは中止

なんてこったい忠信見たかったのに!

けど、わたしの足腰はもう限界なのでした
超スローペースで基地へと戻る
話したいことがたくさんあるんだよ!この感動を聞いてくれ!
あー興奮した

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大大大満足の一日 

つづく

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2009/07/29

FUJI ROCK FESTIVAL '09 前夜祭

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朝7時、さあ、苗場に出発です。

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休憩に寄ったインターチェンジ、トイレの天井付近に燕が巣をつくっていました。

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朝ご飯を食べました。深谷ネギ醤油ラーメンと、おにぎりと、天ぷらそば。

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車の中で出演アーティストのCDを聞きながら、非現実へと思考を移動させました。

某N氏は駐車場待ちの列へ、そしてわたしはリストバンド交換の列へ、それぞれ並びました。

テントの設置はEサイトにしました。
坂の登り降りが大変ですが、待つことが苦手なわたしたちは、労力を惜しまず、快適さを優先しました。

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秘密兵器の流し台登場です。
ここで顔を洗ったり、歯を磨いたり、快適に過ごしました。
トイレも水道も並ぶことはあまりありませんでした。
雨は強かったですが、元バンカーの上だったので、水はけが良く、水没も免れました。
しかし、どうやらアリの巣の上にテントを設置したようで、目覚めると、蟻蟻大王国になっていました。

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秘密兵器第2弾のベッドと、某N氏がフジロック用に製作した台車です。
荷物の量が尋常ではありません。2人分のはずなのですが。
オートキャンプの抽選に外れたことにより、某N氏がやけになったようです。

けんけんたちが遊びに来てくれましたが、食べ物と飲み物はまだ車の中だったので、ろくなおもてなしが出来ませんでした。
とても心残りです。

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ゲートが開きました。雨の前夜祭のはじまりです。

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さっそく、ジャスミンタイのチキンバジルを食べました。ここのご飯大好きです。

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イカとホットワインの妙な組み合わせ。
ホットワインがなかなか出来なくて、気を使ってくれた店員さんが、チヂミを試食させてくれました。

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苗場音頭と抽選会。はじめて参加しました。

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RED MARQUEEから見た花火。
去年は某N氏がチケットを忘れて取りに帰ったから見られなかった花火。
うれしいです。みんなの気持ちが空に弾けました。

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“一旗うさぎ”バルーン (Illstrated by 忌野清志郎)

RED MARQUEEで久し振りに聞いた大きな音、大きな振動で、心臓が痛かったです。
ずんずん響いて、うつむいたり仰いだり、音の聞こえ方、繋がり、右耳、左耳、ぐわんぐわん、ぐるんぐるんしました。

GAN-BAN SQUAREでめちゃくちゃに踊りました。
マイケルが流れた瞬間沸き上がる歓声、生きているうちに一目会いたかったです。

あまり睡眠を取らないで来たわたしたちは睡魔に勝てず、テントに戻るのですが、荷物を持ってEサイトに戻るのが非常に辛かったです。
疲労困憊であの坂を登るのは正直しんどいです。やせました。

3時間後に隣のテントの人が叫んだと同時に目が覚め、とても頭がクリアだったので、そのまま温泉に行きました。
温泉は4日間毎日違う所に行きました。これについてはまたあとで書きます。
貧乏性なので、小出しにして、この夢のような4日間を味わいつくします。

温泉帰りに食べた焼き肉丼がひどかったです。高かったのに。あえて、お店の名前はふせます。
でもこういうのって記憶に残るので、思い出を買ったと思うことにします。

サウナ状態を避けるため、テントの間に断熱材を入れて、就寝。

つづく

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2009/07/23

最近買ったものメモ じゅうに

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左から、ハット(ジャスコのどこか)、みずたま靴下(ローソンストア100)、どくろTシャツ(誕生日プレゼント)

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左から、帽子、羽のピアス、シュシュ、ハートのピースネックレス(誕生日プレゼント)

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左から、マイクロファイバーモップ、ギザギザはさみ5本セット、レギンス 7分丈、レギンス 10分丈(3COINS)

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左から、鍋(ジャスコ)、きいろのマニキュア(BONBON)、絹肌小町(エス・ティ・ヒッツ)、BBフェイスマスク(ROSEMARY)

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左から、モッコリパワー、ムンクの叫びパズル(頂きもの)、トレイ(マライカ)

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2009/07/22

嫌われ松子の一生 (下)

Matsuko200907172

「嫌われ松子の一生 (下)」★★★★☆
山田 宗樹 (著)




真面目な人は、極端な性格である場合が多い。
正しいことに真っ直ぐ、負にも真っ直ぐ、気付かぬうちに転落に酔う、それが松子の欠陥。

松子が40歳から50歳の間の日々の暮らしは、わたしも3ヶ月ほど体験したことがある。
一人だったら決して浮き上がれなかった。

目が覚めてから、意識が遠のくまでの絶望。

松子の中に自分を見た。

世界中が敵にまわっても、許されない罪を犯しても、味方でいてくれる腹心が松子には必要だったのでしょう。

映画には出てこなかった終章の法廷シーンが良かった。



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 わたしは泣いた。泣きながら流し下の扉を開けて、包丁を手に取った。蛇口をひねった。
左の手首を上に向け、流れ落ちる水にあてた。冷たかった。手首を目の前にもってくる。水
に濡れて、きらきらと光っていた。蒼く浮き出た血管が、震えていた。そこに包丁の刃をあ
てた。引いた。赤い花が、咲いた。(上巻)

「どうする?」
小野寺の声。
「寝る」
「エアコンは?」
「つけたままにしておいて」
 小野寺がベッドをおりた。わたしの身体に布団をかけて、電気を消した。部屋を出ていく
気配。わたしは息を吐く。
 また一日が過ぎてしまった、と思った。

 田所、なぜわたしを乱暴しようとした?なぜわたしを学校から追い出した?
 佐伯、なぜわたしを庇ってくれなかった?
 哲也、なぜわたしを連れて行ってくれなかった?
 岡野、なぜわたしを弄んだ?
 赤木、なぜはっきり求愛してくれなかった?
 綾乃姐さん、なぜ幸せになってくれなかった?
 小野寺、なぜわたしを裏切った?
 島津、なぜわたしを待っていてくれなかった?
 めぐみ、なぜわたしを見限った?
 洋くん、なぜわたしを置いて逃げた?
 両親、なぜわたしを愛してくれなかった?
 紀夫、なぜわたしを許してくれなかった?
 久美、なぜ勝手に死んでしまった?
 (下巻) 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *




<本の内容>

30年前、美人教師松子。馘首され泣きながら故郷を捨てた日から残酷な運命が待っていた。惨殺された女性の生涯を通して人生の光と影を炙り出す感動ミステリー!!

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2009/07/20

嫌われ松子の一生 (上)

Matsuko200907171

「嫌われ松子の一生 (上) 」★★★★☆
山田 宗樹 (著)




まちゃこのおすすめ。
札幌から送られて来た本。

映画は2006年に観ていて、その時のレビューは三行。

******************************

「絶対好きだと思うよ。」

そう言ってくれた友人達。

私の趣味、よく分かってらっしゃる。

******************************

三年後に原作を読むことになるとは思わなかった。

山田宗樹は初めて読むが、文体の特徴として、読点が多用されている。
また、太宰作品が色濃く反映されているように感じた。

映画より理不尽さが際立ち、気持ちが沈む。

松子と甥の笙、それぞれの視点で交互に展開していく物語。

非常に読みやすい。

これから下巻を読む。



<あらすじ>
30年前、中学教師だった松子はある事件で馘首され故郷から失踪する。
そこから彼女の転落し続ける人生が始まった……。
一人の女性の生涯を通し愛と人生の光と影を炙り出す感動ミステリ巨編。

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2009/07/18

1Q84 BOOK 2

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「1Q84 BOOK 2」★★★★★
村上 春樹 (著)




苦しい。とても皮肉だ。青豆と同様、大量の涙を流した。
あんなに嫌悪していた祈りに頼ってしまう幼き頃の洗脳の恐ろしさ。
二人がもう一度触れ合えないなんて、こんな残酷なことがあるだろうか。
ただ、手を握るだけで良かったのに。

思考犯罪、一方的な会話、空白

知覚するものと、声を聴くもの

パシヴァと、レシヴァ

観念と、実体

マザと、ドウタ

大きな黄色い月と、小さな緑色の月

今は200Q年、4日後、皆既日食が起こる。




  「あなたは何ものでもない」と父親は感情のこもっていない声で同じ言葉を繰り返した。
  「何ものでもなかったし、何ものでもないし、これから先も何ものにもなれないだろう」
  それでじゅうぶんだ、と天吾は思った。

  「わかりました。とにかくあなたは何かの空白を埋めている」と天吾は言った。
  「じゃあ、あなたが残した空白をかわりに埋めるのは誰なんでしょう」
  「あんただ」と父親は簡潔に言った。そして一差し指を上げて天吾をまっすぐ、力強く指さした。
  「そんなこときまっているじゃないか。誰かのつくった空白をこの私が埋めてきた。
  そのかわりに私がつくった空白をあんたが埋めていく。回り持ちのようなものだ」

  「心から一歩も外に出ないものごとなんて、この世界には存在しない」



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2009/07/16

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」★★★★☆




序に引き続き、またまた情報を持たずして映画館に乗り込む。
前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は総集編でぶっちゃけ萎えたけど、
今作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」には驚かされた。

こ、これは、リミックス???
話が変わっている?!?!?!

基本とする軸を残しての再構築。

新しいヱヴァンゲリヲンの世界。

おもしろかったです。
精神状態がぐらぐらしました。




<ストーリー>

汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗ることで、自ら戦うことを選んだ碇シンジ。
大きな運命を託された14歳の少年の物語は、ここから未知の領域へ突入する。
綾波レイと人気を二分するヒロイン、アスカがエヴァンゲリオン2号機に乗って参戦。
加えて魅惑の新ヒロイン、マリが登場する。
謎の敵性体“使徒”と EVAシリーズの戦いは新エヴァンゲリオン仮設5号機の参加で、さらに激しくエスカレートしていく。
スクリーンに続々と展開する、誰も見たことのないバトルシーン。
驚異のスペクタクルの興奮は、未知の物語へとつながっていく。

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2009/07/13

チケットが届きました。

Fuji20090712

WORLD HAPPINESS 2009のチケット、FUJI ROCK FESTIVAL '09の3日通し券、キャンプサイト券、そして場内1の駐車券が届
きました。


WORLD HAPPINESSはどんなかんじなんだろう?
初参戦です。
兎に角Chara目当てです。
あと、YMO、小山田圭吾、スチャダラパー、LOVE PSYCHEDELICOははずせないな。


フジロックは駐車場がなんともうれしい場内1!
気付けばもうあと10日後じゃないですか!あぁあ、楽しみすぎる!
まだタイムテーブルじっくり見てないんだけど、

*24Fri:TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA、DOVES、Chara、ハナレグミ、clammbon、OASIS、EYE、TOWA TEI、
浅野忠信、KEN ISHII、Lily Allen

*25Sat:The Birthday、UA、JET、ZAZEN BOYS、
忌野清志郎 スペシャル・メッセージ・オーケストラNICE MIDDLE with New Blue Day Horns(仲井戸“CHABO”麗市、Leyona、
Chara、甲本ヒロト、真島昌利、トータス松本、UA、Char、WILKO JOHNSON & NORMAN WATT-ROY、BOOKER T.、泉谷しげる)、
DINOSAUR JR. 80kidz

*26Sun:COBRA STARSHIP、POLYSICS、サニーデイ・サービス、FALL OUT BOY、ANIMAL COLLECTIVE、WEEZER、
RÖYKSOPP、SONNY J、石野卓球

は、見る予定。かぶってるところはどうするか…
最前列で見たいのが多過ぎる…
うーん、うーん、この、悩むのがまた楽しいな。


それではみなさん苗場でお会いしましょう。

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2009/07/12

美味しかったものメモ きゅう

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左から、おくらと長芋ととろろのお通し、カンパチと鯖、馬刺、特製シューマイ(四季料理 奈良)

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左から、鶏肉の唐揚げ、ごぼうの唐揚げ(四季料理 奈良)、レディースセット、とり南蛮とソーキそばの定食(沖縄地料理 うるま)

Tabemono200907129Tabemono2009071210Tabemono2009071211Tabemono2009071212

左から、ジーマミー豆腐、沖縄そば、ゴーヤーチャンプルー、サーターアンダギー(沖縄地料理 うるま)

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左から、もずく酢、鶏肉の唐揚げタルタルソース(沖縄地料理 うるま)、広島風激辛つけ麺(うまいごはん家)、セロリの浅漬け
(てしごとや ふくの鳥)

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左から、アボカドの刺身、ほうれん草のおひたしサラダ、串焼き5本盛り合わせ、長州どりもも肉の鍬焼き 柚子胡椒添え
(てしごとや ふくの鳥)

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2009/07/09

1Q84 BOOK 1

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「1Q84 BOOK 1」★★★★★




どこの本屋に行っても売り切れ、入荷待ち。でも予約はしないし、インターネットで注文もしない。
わたしは本屋で平積みになっている『1Q84』が欲しかった。
だから、見つけたときは手が震えた。
とにかく、村上春樹に酔っている。そして、とりつかれたように『1Q84』を貪った。

純文学がベストセラー。
この状況、もう、ここから小説がはじまっているようにさえ思う。

物語が繋がる瞬間、
「リトル・ピープル」「空に浮かぶ二つの月」「空気さなぎ」
重要なキーワードが違う次元に出現した瞬間、一気に脳が覚める。

ふかえりもアインシュタインもエジソンもチャーリー・ミンガスもディスレクシア(読字障害)だと知って、
ジョージ・オーウェルとアリストテレスを読みたくなって、
ダイキリとトム・コリンズを飲みたくなって、
ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』とバッハの『平均律クラヴァーア曲集』『マタイ受難曲』を聴きたくなった。

初潮前の少女を犯すことに喜びを見いだす男、筋骨たくましいゲイの用心棒、輸血を拒否して進んで死んでいく信仰深い人々、
妊娠六ヶ月で睡眠薬自殺をする女性、問題ある男たちの首筋に鋭い針を刺して殺害する女、女を憎む男たち、男を憎む女たち……

青豆と天吾は出会うのか?今はそれが気になって仕方ない。
BOOK2に急ぐ。




【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090616bk02.htm




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「どうしてショウセツをかく」と彼女はアクセントを欠いた声で尋ねた。
天吾は彼女のその質問をより長いセンテンスに転換した。
「数学がそんなに楽しければ、なにも苦労して小説を書く必要なんてないんじゃないか。
ずっと数学だけやっていればいいじゃないか。言いたいのはそういうこと?」
ふかえりは肯いた。
「そうだな。実際の人生は数学とは違う。そこではものごとは最短距離をとって流れるとは限らない。
数学は僕にとって、なんて言えばいいのかな、あまりにも自然すぎるんだ。
それは僕にとっては美しい風景みたいなものだ。ただそこにあるものなんだ。何かに置き換える必要すらない。
だから数学の中にいると、自分がどんどん透明になっていくような気がすることがある。ときどきそれが怖くなる」
ふかえりは視線をそらすことなく、天吾の目をまっすぐに見ていた。窓ガラスに顔をつけて空き家の中をのぞくみたいに。
天吾は言った。
「小説を書くとき、僕は言葉を使って僕のまわりにある風景を、僕にとってより自然なものに置き換えていく。
つまり再構築する。そうすることで、僕という人間がこの世界に間違いなく存在していることを確かめる。
それは数学の世界にいるときとはずいぶん違う作業だ」
「ソンザイしていることをたしかめる」とふかえりは言った。

頭のいい十代の少女は時として本能的な演技をする。
表面的にエキセントリックなふりをすることがある。
いかにも暗示的な言葉を口にして相手を戸惑わせる。

天上のお方さま。
あなたの御名がどこまでも清められ、あなたの王国が私たちにもたらされますように。
私たちの多くの罪をお許しください。
私たちのささやかな歩みにあなたの祝福をお与え下さい。アーメン。

「それが何を意味するのか、具体的なことまではわかりません。
はっきり言って私は、その手のオカルト的なものごとに興味がまったく持てません。
大昔から同じような詐欺行為が、世界の至る所で繰り返されてきました。手口はいつだって同じです。
それでも、そのようなあさましいインチキは衰えることを知りません。
世間の大多数の人々は真実を信じるのではなく、真実であってもらいたいと望んでいることを進んで信じるからです。
そういう人々は、両目をいくらしっかり大きく開けていたところで、実はなにひとつ見てはいません。
そのような人々を相手に詐欺を働くのは、赤子の手をひねるようなものです」

時間と空間と可能性の観念。
時間がいびつなかたちをとって進み得ることを、天吾は知っている。
時間そのものは均一な成り立ちのものであるわけだが、それはいったん消費されるといびつなものに変わってしまう。
ある時間はひどく重くて長く、ある時間は軽くて短い。
そしてときとして前後が入れ替わったり、ひどいときにはまったく消滅してしまったりもする。
ないはずのものが付け加えられたりもする。
人はたぶん、時間をそのように勝手に調整することによって、自らの存在意義を調整しているのだろう。
別の言い方をすれば、そのような作業を加えることによって、かろうじて正気を保っていられるのだ。
もし自分がくぐり抜けてきた時間を、順序通りにそのまま均一に受け入れなくてはならないとしたら、
人の神経はとてもそれに耐えられないに違いない。
そんな人生はおそらく拷問に等しいものであるだろう。天吾はそう考える。


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<Book Description>
1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。
そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。
そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。
私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。

Book 1
心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。

Book 2
「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。

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2009/07/06

センセイの鞄

Sensei20090613_

「センセイの鞄 」★★★★★
川上 弘美 (著)




すごく、今のわたしと波長が合う物語でした。

日常を、静かに、淡々と、味わい尽くす

この生き方が最近のわたしのマイブームなのですが、先日、最近知り合った20代前半の男の子に「手をたたいて笑うほど大笑い
をしたことがあるのか」と問われ、びっくりしてしまいました。
そんなに感情を表に出せないように見られていることが、ちょっぴりショックで、ちょっぴり新鮮でした。

ツキコさんと、センセイ

居酒屋で偶然再会したセンセイはおじいちゃんで、名前すら覚えていなかった。
だから「センセイ」と呼んだ。

40歳手前のツキコさんと、ツキコさんの30歳上のセンセイ

酒の肴の好みが同じで、センセイの前ではわがままなこどもになる。
静かにじわじわと内側からあたたまっていく、少しずつ、好きになる。

この本は一生手元に置いておこう。




  年齢と、それにあいふさわしい言動。
  小島孝の時間は均等に流れ、
  小島孝のからだも心も均等に成長した。
  いっぽうのわたしは、
  たぶん、
  いまだきちんとした「大人」になっていない。
  小学校のころ、
  わたしはずいぶんと大人だった。
  しかし、
  中学、高校、と時間が進むにつれて、
  はんたいに大人でなくなっていった。
  さらに時間がたつと、
  すっかり子供じみた人間になってしまった。
  時間と仲よくできない質なのかもしれない。




内容(「BOOK」データベースより)
「センセイ」とわたしが、過ごした、あわあわと、そして色濃く流れゆく日々。

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女生徒

Dazai20090613

「女生徒」★★★★☆
太宰 治(著)




1938年9月に女性読者有明淑(当時19歳)から太宰のもとに送付された日記を題材に、14歳の女生徒が朝起床してから夜就寝
するまでの一日を主人公の独白体で綴っている。
思春期の少女が持つ自意識の揺らぎと、その時期に陥りやすい、厭世的な心理を繊細な筆致で描き出し、当時の文芸時評で川端
康成たちから激賞され、太宰の代表作の一つとなった。(Wikipediaより)

女性の独白。14編。うつくしい日本語。




  パチッと眼がさめるなんて、あれは嘘だ。
  濁って濁って、そのうちに、
  だんだん澱粉が下に沈み、
  少しずつ上澄が出来て、
  やっと疲れて眼がさめる。
  朝は、なんだか、しらじらしい。
  悲しいことが、
  たくさんたくさん胸に浮かんで、
  やりきれない。
  いやだ。いやだ。
  朝の私は一ばん醜い。
  両方の脚が、くたくたに疲れて、
  そうして、もう、何もしたくない。
  熟睡していないせいかしら。
  朝は健康だなんて、あれは嘘。
  朝は灰色。いつもいつも同じ。
  一ばん虚無だ。
  朝の寝床の中で、私はいつも厭世的だ。
  いやになる。
  いろいろ醜い後悔ばっかり、
  いちどに、どっとかたまって胸をふさぎ、
  身悶えしちゃう。
  朝は、意地悪。

  自分から、
  本を読むということを取ってしまったら、
  この経験の無い私は、
  泣きべそをかくことだろう。
  それほど私は、本に書かれてある事に頼っている。
  一つの本を読んでは、
  パッとその本に夢中になり、
  信頼し、同化し、共鳴し、
  それに生活をくっつけてみるのだ。
  また、他の本を読むと、
  たちまち、
  クルッとかわって、
  すましている。
  人のものを盗んで来て自分のものにちゃんと作り直す才能は、
  そのずるさは、
  これは私の唯一の特技だ。
  (女生徒)




出版社/著者からの内容紹介
女性の独白形式による書き出しではじまる作品を収めた。
昭和十二年から二十三年まで、作者の作家活動のほぼ全盛期にわたるいろいろな時期の心の投影色濃き女の物語集。

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2009/07/05

最高の人生の見つけ方

Saikou20090626

最高の人生の見つけ方 」★★★★☆
出演: ジャック・ニコルソン, モーガン・フリーマン, ショーン・ヘイズ, ロブ・モロー, ビバリー・トッド
監督: ロブ・ライナー




恋人と映画を観ることにした。
映画の趣味が違うので、いつもTSUTAYAかGEOで3回勝負のじゃんけんになる。
そして、負けた。
借りたのは『最高の人生の見つけ方

『死ぬまでにしたい10のこと』同様、余命を宣告され、リストを作成する。
その名も「The Bucket List(棺おけリスト)」

そのリストの中の「世界一の美女にキスをする」で泣いてしまった。

ジャック・ニコルソンもモーガン・フリーマンも演じているんじゃなくて、この時、この映画の中でしっかり生きていた。




内容紹介
余命6ヶ月、一生分笑う。

「恋愛適齢期」ジャック・ニコルソン X「ショーシャンクの空に」モーガン・フリーマンが
男の人生と友情を、明るく優しく描いた感動のヒューマンドラマ!
- Marshall Fine, Star Magazine


一度きりの人生なら、華々しく生きようじゃないか。

大金持ちの豪腕実業家(ジャック・ニコルソン)と、勤勉実直な自動車修理工(モーガン・フリーマン)。
一見接点のない二人が、ガン病棟の一室で出会った。
余命を宣告された時、彼らが作ったもの——それは棺おけリスト。
棺おけに入る前にやっておきたいことを記したそのリストを携え、二人は生涯最後の冒険旅行に出掛ける。
スカイダイビング? チェック。
憧れのスーパーカーでレーストラックをぶっ飛ばす? チェック。
ピラミッド見物? チェック。
人生の喜びを味わい尽くす? チェック!
リストがひとつずつ実現していく中、望むものは何でも手に入れてきた男が、本当にほしかったものとは?
家族のために夢をあきらめ続けてきた男が、最後に見つけた幸せとは?

ロブ・ライナー監督による鮮やかなタクトさばきの下、稀代の名優二人がニュアンス豊かに歌い上げる生の賛歌。
人生を悔いなく楽しく生きるのに、遅すぎることなど決してないというメッセージが心に響く、感動の物語。

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2009/07/03

明日があるさ

Shigemat20090613_

「明日があるさ」★★★★☆
重松 清 (著)




そうか、重松清の斜に構えた切り口は、決して割り切ることの出来ない物語、「余り」を書いているからなんだ。
小説を書くきっかけがあまりにも悲しすぎる。
事実を受け止めきれなくて、アウトプットをしなくてはならなくなった人が書いた物語は、心が震える強さを持っている。




  燃えかすを、
  「余り」と言い換えてみようか。
  少数や分数を学ぶ以前の、
  割り算の初歩中の初歩、
  「7割る3は、2余り1」の「余り」である。
  ぼくの書くお話には、
  必ず「余り」が点いてしまう。
  『ナイフ』も『ビタミンF』も、
  お話の表面に置いた出来事にはとりあえずケリがついても、
  根本的な問題は残ったまま、
  という構図ばかりだ。
  きれいに割り切れて答えの出るお話はなかなか書けないし、
  たぶん書こうともしていないのだろう。
  「余り」付きの居心地の悪さにこそ、
  いまの時代を生きるリアリティがあると思うから
  ……なんて言うとカッコつけすぎだけど。

  お話には必ず「余り」を付けてしまうぼくは、
  「余り」を主人公やモチーフにすることも少なくない。
  たとえば『エイジ』で描きたかったのは、
  「中学生」を「少年犯罪」で割ったときに
  「余り」になるタイプの少年たちの日常だった。
  『ビタミンF』のオジサンたちは皆、
  良き父親にならねば、
  と滑稽なまでの奮闘をつづけながら、
  理想の父親になりきれない「余り」の部分で、
  ぶざまにつまずいたり空回りしたりする。
  『定年ゴジラ』の定年組のオジサンの毎日なんて
  「余り」そのものだし、
  教師を好んで主人公にするのも、
  彼らが教室の中での「余り」だからかもしれないし、
  敵と味方の狭間に一人の少年や少女を置くいじめは、
  人間関係の「余り」が
  最も陰湿なかたちで出たものだとは言えないか?

  つまり、
  「(ぼくは殺したいのに)なぜ人を殺してはいけないのか」
  という問い。
  ぼくは思うのです。
  どうして、みんな、一言で答えようとするのだろう……。
  あまりにも有名な、
  某討論番組での大人たちの絶句シーン。
  でも、それ、
  要はその場にいた皆さんが
  一言で答えようとしたがゆえの絶句だったように思います。
  あるいは、
  模試でおなじみの「○字以内で答えよ」みたいなね。
  そんな必要、どこにもないはずです。
  ゆっくり時間をかければいい。
  いや、かけなければならない。
  なぜって、
  かつては自明の理だと思われていたこと、
  問答無用の前提だったことが、
  いま、問い直されているのです。

  父親と母親の愛の違いを問われたら、
  ぼくならこんなふうに答える。
  母親は世界中で真っ先に「おまえを愛してる」と言ってくれるひとで、
  父親は世界中の最後の最後に「おまえを愛している」と言ってくれるひと。
  ぼくはそれを、ぼく自信の両親から教わったのだ。




内容(「BOOK」データベースより)
少年犯罪、家族のあり方、教育問題、本や映画や音楽、大切な友、少年時代の思い出など、家族をテーマに作品を書きつづける
直木賞作家・重松清の原点がわかる著者初めてのエッセイ集。
単行本『セカンド・ライン』を改題し、まったく新たに構成した待望の文庫版登場。

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2009/07/02

三島由紀夫レター教室

Mishima20090613_

「三島由紀夫レター教室 」★★★★★
三島 由紀夫 (著)




村上春樹 の「中国行きのスロウ・ボート」に収録されている「カンガルー通信」ではじめて手紙の文面だけで完結された小説を読んだ。
非常に面白く、もっと手紙を題材にした小説を読みたいと思い、この本を手に取った。
この「三島由紀夫レター教室 」は氷ママ子(四十五歳)英語塾経営者、山トビ夫(四十五歳)有名な服飾デザイナー、空ミツ子(二十歳)
氷ママ子の英語塾のかつての生徒、炎タケル(二十三歳)演出家の卵、丸トラ一(二十五歳)空ミツ子の従兄、の五人の登場人物が手紙を
出し合うもので、手紙形式だけで完結されている。
五人の心情を見事に扱う三島由紀夫氏には舌を巻く。




内容(「BOOK」データベースより)
職業も年齢も異なる5人の登場人物が繰りひろげるさまざまな出来事をすべて手紙形式で表現した異色小説。
恋したりフラレたり、金を借りたり断わられたり、あざけり合ったり、憎み合ったりと、もつれた糸がこんがらかって…。
山本容子のオシヤレな挿画を添えて、手紙を書くのが苦手なあなたに贈る枠な文例集。

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2009/07/01

なんくるなく、ない—沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほか

Nannkuru20090613_

「なんくるなく、ない—沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほか」★★★★☆
よしもと ばなな (著)




「なんくるない」を読んだ2006年、今のわたしから見てもかわいそうなくらいそのときのわたしは「なんくるなく、ない」状態だった。

「なんくるない」感想
http://wpg.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_9400.html

まぶいをどっかに落としたままになっていたんだと思う。

でも、沖縄の海に浸かって、わたしは変わった。




  ちょっとした事故などで
  ほんとうにびっくりして
  ぼうっとなってしまうことを
  「まぶいを落とした」と言うそうだ。
  まぶい、は魂のことである。
  子供はまぶいが抜けやすいので、
  転んだり事故にあったり、
  驚いたことのあった場所に行って、
  まぶいを取り戻すというのは、
  あたりまえのことだそうだ。
  大人になってもあまりにびっくりすると、
  みんな普通に胸のところを手でたたいて
  「まぶやー、まぶやー、うーてくーよー」
  とまぶいを呼び戻すそうである。
  すごく納得が行く。
  大学時代を東京で過ごした学さんがなにげなく
  「大和にはまぶいの抜けたままの人がいっぱいいて驚いた」
  と言った。
  その表現は私の心をノックアウトした。




内容(「BOOK」データベースより)
1999年、はじめて旅した沖縄に恋をして—以来、波照間、石垣、そして、奄美大島まで。
やんばるの森のうっとりとする濃い美しさに魅せられ、炎天下のさとうきび畑で、失われた日本人の心を思う。
目に見えないものの力がとても強いあの島での、決して色あせることない思い出を、旅の仲間「おじぃ」こと垂見健吾氏の写真と、
原マスミ氏のイラストでおくる沖縄紀行。

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